スワップ金利サヤ取りの止め時
FX業者間のスワップ金利差を利益に変えていくのがスワップ金利サヤ取りです。同通貨両建てにすることで、為替変動リスクをほぼゼロに押さえ込むことになります。
その状況が続く限り安定した利益を出していける仕組みになっています。
でも、この方法はいつまでも有効な訳ではありません。
環境変化が起きてくれば、この運用法は中止するべきものです。
私が二年ほど前に豪ドルのスワップ金利サヤ取りで60万円くらいの利益を出しているのですが、途中で中断して1年以上この運用法はやっていませんでした。
去年の12月くらいから、環境が良くなってきたので再開しています。
今回は、「スワップ金利の止め時」について書かせて頂きます。
スワップ金利逆転が起きたら停止
この運用法には「始め時」と「止め時」の二つの判断があります。私の基準で考えるとこうなります。
*始め時
2業者間のスワップ金利差がある程度開き始めた時期に始める。南アフリカランドで両建てをするときの私の目安は50円以上です。50円以上の差がでていないときは、新たなポジションは作りません。
*止め時:
これは2つあります。
1、ポジションを作ってある業者のスワップ金利が逆転した時
2、ポジション決済時にスワップ金利差が50円以下のときは次のポジションは作らず様子をみる。
*注意:ここに書いたのは私の南アフリカランドのときの売買ルールです。豪ドル両建ての時は別の基準でやっています。運用通貨ペアに合わせてこの辺の基準は変えています。
始め時に関しては、この連載で何度も書いているので説明不要かもしれません。例えば、4月17日段階では買いスワップ金利が一番高い大証FX147円と売りスワップ金利が一番低いFXプライム110円のスワップ金利差は37円です。
基準となる50円を下回っています。
なので、今は「新規ポジションは作らない」ということになります。
*注意:スワップ金利だけであればライブスター証券が150円と一番高いのですがライブスター証券は南アフリカランドスプレッドが広すぎるため総合的に大証FXを一番としています。
止め時のポイント
止め時についてもちょっと補足しておきます。
FX業者のスワップ金利は、長い目でみるとかなり変動しています。各社がそれぞれの基準で変動させているので、常にスワップ金利が一番高いという業者さんはいません。
そして、売りのスワップ金利がいつでも一番低いと業者さんの場合も同様です。
なので、いずれスワップ金利が逆転する可能性があります。
もしかしたら、その時期はそれほど遠いことでもないかもしれません。
ここのところ、大証FXのランドスワップ金利が下がり気味なのです。
ここのところ大証FXの南アフリカランドスワップ金利は下がり気味です。これに売りポジション用としてよく使われているFXプライムやDMM.COM証券のスワップ金利上昇があれば、突然逆転する可能性も充分にあります。
そうなった時には、「毎日確実に利益が出る状態」が「毎日確実に損が出る状態」に変わってしまいます。
これが続くようならば、ポジションを全て決済してこの運用法は一旦お休みということにしています。
為替変動が激しくてポジションを決済してたときも同じです。スワップ金利差があまりない状況ならば、新規ポジションは作らないようにしています。
なんか、他にやりようないの?
なんて思う方もいるかもしれませんが、これでいいと私は思っています。この運用法は、ある特定時期に起きる現象を利用した・・・
「神様の贈り物」
・・・・みたいなものだと僕は思っているかです。
大事なのは、チャンスがきたときにすぐに動ける態勢です。チャンスがきてから口座開設して準備をしているとそれだけで数週間が過ぎてしまうからです。
一番おいしい時期を逃してしまう可能性があります。
変動があるとはいえ、スワップ金利が高目の業者と低目の業者は決まっています。その辺の準備は事前にしておくとチャンスがきたときにスムーズに運用開始しやすくなります。
まあ、難しいことはありません。
基本事項を抑えながらゆっくりとやっていきましょう。
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