スワップ金利サヤ取り 最終回

この運用法で成功するために一番大切なのは「地道なことの継続」だけといってもさしつかえません。場帳記入もなく、チャートや情報集めをして売買判断もありません。

この連載で書いてきた「スワップ金利サヤ取り」のやり方で、「これは私には無理だ」と感じたことが1つでもあったでしょうか?

多分、ないはずです。

そうなんです。

この運用法は、誰にでもできます。そして、相場観などはいらないのでタイミングさえ合えば、誰でも同じように利益をだせるチャンスがあります。

「業者間のスワップ金利差に注意しながらチャンスの時期を待つ」だけだからです。

でもですね。

この「タイミング」がなかなかクセ者です。
 
今のようにスワップ金利差が縮小してきていると新規ポジションを作らない時期が続くことになります。この状況が続くと、地味な運用法だけにだんだんと忘れられてしまいます。

そうなると、再びチャンスがきても多分気づかない。

私や誰かのブログが書いて再び気づくという感じだと、好機になってから1ヶ月くらいを経過していたりします。その分だけ利益を取り損なってしまいます。

例え、ポジションを作る時期でなくても地道にスワップ金利差に注目しておけば、いずれまたチャンスがきます。この運用法の利益は、その地道な観察への報酬のようなものです。

気楽な気持ちで、気長に続けていきましょう。

何も考えないというのが案外難しい。

慣れてくると、この運用法をアレンジしたくなると思います。

でも・・・・

出来るだけやらないほうが良い

・・・・とだけ書いておきます。

この運用法は、何も考えないほうがうまくいくからです。でも、「何も考えない」というのが案外難しいんですけどね。

何も考える必要はなく、資金管理だけをしっかりやっておけば、毎日少しづつ利益が増えていきます。

無論、利益額は少ないです。

リスクとリターンの関係を持ち出すまでもなく、低リスクなのですから低リターンというのは当然のことでもあります。それでも、期待できる利益率は5~10%くらいありますので、為替リスクほぼゼロというのを考慮すれば案外高いという見方もできます。

FX運用は、どの運用法もそれ相応のリスクがあり、少なからずストレスを感じてやらねなりません。

慣れるとわかるのですが、この運用法で大きなストレスを感じることはまずありません。もしも、ストレスを感じている方がいるとすれば、資金管理ルールや基本事項に何か問題があります。

もしもそういう時は、すぐに修正するようにして下さい。

ここで紹介しているのは、あくまで「私のルール」ですので誰にでも合うという保証はできないからです。投資家それぞれの運用ルールは、基本部分を押さえながら自分で作っていく必要があります。

この運用法でストレスを感じるというのはおかしいのだと認識しておいて下さい。どうしても、ストレスを感じてうまくいかないようならば、この運用法をやる必要はありません。

今のところ、そういう相談は受けたことはないですけどね。

最後に

この運用をやっているのは今回で二度目です。1回目は豪ドルでした。
2回目の今回は南アフリカランドです。

何度も書いたのですが、この運用法が使える時期は限られています。くれぐれも、チャンスの時期だけやるようにして下さい。

今後も、チャンスの時期がくれば新しいポジションを作り利益を産み出していける運用法です。

私は、これからもこの運用法はチャンスが来るたびにポジションを作っていく予定です。

次のチャンスをしっかりとものにしましょうね。

ちなみに、私の運用資金はこの運用法をやらないときは銀行で定期預金などになって眠っています。FXで積極的に利益を出していくための資金はこの運用法では使いません。

「できるだけ減らしたくないお金」

私がこの運用法でつかっているお金はそういう性質の資金です。

ここで書いたルールをきっちりと守っていったと仮定した場合のこの運用法のもっとも大きなリスクは、スプレッドです。

とはいえ、そのスプレッドで蒙ると想定される損失もたかが知れています。ルールを破り、片方のポジションだけを残して勝負に出たりしない限り、大怪我はまずありません。

私は、運用法をアレンジしたり加工したりするのが好きです。

この運用法も過去にはかなりアレンジしてきています。

でも、今後はあまり手を加えないつもりです。

これはこれで1つの完成形という気がしているからです。

「為替変動リスクほぼゼロで、期待できる利益率は5~10%くらい」

私は、FXの手堅い運用法の1つとしてこれからも使っていきます。

次も、南アフリカランドかどうかはわかりません。

豪ドルかもしれませんし、もっと他の通貨ペアかもしれません。数年前に比べて各通貨ペアのスプレッドは、本当に狭く好条件となっています。昔はスプレッドが広すぎてこの運用法がやりにくかった通貨ペアでも、今は出来るものがいくつもあります。

次はチャンスを自分で掴もう・・・とお考えの方も多いと思います。でも、多くの通貨ペアで多くの業者のスワップ金利比較を定期的にし続けるのは大変です。

以下のページも有効活用していただけると思います。

スワップ金利比較
南アフリカランド スワップ金利比較
 
月に2~3回ペースの更新です。過去の分もそのページで見れますので「スワップ金利拡大傾向のFX業者はどこか?」といった使い方も可能です。

次の仕掛けときがいつになるかはわかりませんが、もしかすると来月くらいに良い状況があるかもしれません。

ゆっくりと待ちましょう。

この連載はここで終了です。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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