FX 簡単すぎる手法は本当に危ないのか?
よくFXの投資教材の宣伝で使われる言葉には「簡単」とか「楽」という単語が入っています。そういう教材を購入して失敗した人に対して「ほらみろ、そんな簡単に儲かるなんて話はないんだ」という言葉を浴びせる方もネット上ではよくみかけます。
では、簡単じゃなければ儲かるのか?
逆は真なりともいいますが、実はこれは真ではないんですね。
FXで本当に儲けている人達がやっていることは中身をみると「簡単な事」をひたすらやりつづけていることがほとんどです。でも、簡単という言葉は響きがよくないんですよね。昔メルマガで「成功者は簡単なことをやっているのは常識」なんて書いたときに、「簡単」という言葉を使うなと読者から注意されたこともあるんです。
その人はこう付け加えてくれました。
「簡単なことと書くと、一般的に宣伝に利用されている投資教材の「楽チン」とか「簡単」という言葉と同じ意味にとられてしまいます。そういう誤解はされたくありません。簡単ではなく単純と表現してはいかがでしょう」
確かに簡単というと「楽して儲ける」という言葉を連想しがちですね。単純と書くと、簡単よりは意味がしまって聞こえます。
当時は、なるほどと思った記憶があります。
でもねぇ・・・・別に簡単でも単純でもいいんですよ。
正直に言えば、どちらでもいいんですよ。いくら頑張っても成果が出ない運用法が世の中にはあふれているので、差別化はしたいのですが、言葉をちょっと変えただけでは違いはわからないんですよね。
投資教材の宣伝もどんどん進化していますしね。「まったく努力しないなんてうそ臭いに決まっているでしょ。心配しないで下さい、私のはしっかりと腕を磨いていけるようになっています」なんて書かれたりすると、「これは本物かも」と思ってしまいましょね。
FX成功者本物と偽者の見分け方 3つのポイントで書いたことだって、誰かが私のページとかを研究してそれを網羅した投資教材を販売していけば見分けるポイントとしては役に立たなくなりまりますよね。
それに、私の運用法はやはり「簡単」なんですよね。
だって、1日5分程度の作業で利益を出しているという現実があるんです。毎日数分の作業を毎日やって何年も何十年も続けていけば技術が身についてくる。
これは、やはり簡単といってもしょうがないですよね。言い訳も効かないですし、言葉を少々変えても事実は動かせないです。
こんな事書きながら「やっぱ俺達のやっている運用法って怪しく見える化もね」なんて改めて思います。
僕等の運用法が、簡単なのは実践だけではないのです。実は、失敗の原因把握も簡単なのです。この失敗原因の把握はFX成功上とても大事です。
FXの勝ち方がわからない 暗闇トレーダーからの脱出策で、少し書いたのですがFXで安定して勝てない人は「どうしたら勝てるのか」と「どうして負けるのか」の両方の本当の理由が見えないのです。
負けたときに原因がはっきりしていれば、次の運用に対策を打っていけるんですよね。
簡単にできる失敗原因把握
サヤすべり取り・うねり取り・リズム取りなどこれらのきっちりとしたルールをもつ運用法している投資家は失敗の原因をつかむのが比較的簡単なのです。
- 運用ルールから外れていたから損をした。
- 基本の運用ルールを間違って理解していた。
- その投資法が苦手な局面だから損をした。
僕等の運用法の場合、失敗の原因は基本的にこの3つくらいしかないのです。どれも、キッチリと考えればわかることばかりですよね。失敗した後に反省する時は、自分のルールを見直しながら自分の悪かった部分を再確認します。失敗の原因がわかれば対策が立てられます。
2008年の私がそうでした。メルマガでは運用法が有効かどうかをおみせするため公開口座の運用状況をおみせしています。この公開口座は、2004年から続けているのでその長さは多分日本一だろうと思います。この公開口座では、大損するときもあります。
FX運用で100%いつも儲かるなんてことは当然ありません。公開口座はそれを現実におみせすることも目的のひとつなのです。実際、2008年には大きな損を出しています。この理由は、以下の2つでした。
- 投資法自体が「急激な円高」に弱い。
- 急激な円高に備えて作ってあったルールを私は実行出来なかった。
私の失敗の原因は誰の目にも明らかです。その失敗への反省はこうでした。
- 投資法は間違っていない。
- 間違っていたのは売買ルールを守らない私自身だ。
こういう具合に失敗の原因がわかっていれば、対策は簡単ですね。私は実際にこう決意しています。
「己の売買ルールに忠実に従う」
これ、当時のメルマガで書いたことです。
簡単でしょ。
でも、この対策は効果をあげています。この公開口座は、その翌年には1000万円以上の利益をだしています。それ以降も利益を積み上げていて累計数千万円になりました。
正直、損をして反省している過程では苦しかったですよ。
それでも、投資法を変えようという発想は全くありませんでした。私のやっているサヤすべり取りは、苦手な円高局面では大損の可能性がありますが、逆に円安の局面では大儲けの可能性が高いからです。
「円高の次は円安がくる」
これは、為替の上げ下げの周期から明らかです。じっくりと時を待ち、実力を磨きながら、復活の機会を待てば良いというのが当時の私の結論でした。こういう大損経験は、初めてではありません。実は10年以上前にも商品相場で似たような経験をしています。
過去の大損についてもメルマガで書いています。この時は、運用技術が未熟すぎたために資産を全て飛ばしています。当時は高いレバレッジにも関わらず損切りのルールさえ持っていませんでした。
この経験から深く反省してゼロから技術を磨き直してきて今の私があります。去年は、大損といっても運用を中止するような悲惨な状況にはならないで済んだのは、「過去の失敗の教訓」が活きているからでもあります。
誤解を覚悟して書くなら、真実はこうだと思っています。
- FXは、簡単だからこそ儲かる。簡単にすることで失敗の原因も見えるようになり、長く続けていけます。