中国元円がスワップ金利に向きそうな2つの理由と1つの懸念

中国元両建の連載ではあるのですが、セントラル短資で取り扱っている中国元円は単純なスワップ投資にも向きそうな感じがしています。ただ、中国元固有のリスクもありますので油断は出来ない側面もあります。

今回は、その点についてまとめさせていただきます。

スワップ投資に向きそうな理由その1 高目のスワップ金利

セントラル短資の中国元買いポジションを単純なスワップ投資としてみてみます。8月末段階の私の口座は以下のページで公開しています。

中国元円 私の口座画面
 
7月~8月までの2ヶ月間でスワップ金利が52,050円貯まってきています。あまり沢山貯まったという感じはないかもしれません。これは、7月段階では50万元だったことと、最初の頃のスワップ金利が1万元=3~7円くらいと少なかったことが影響しています。

ここ2週間くらいは、1万元10円以上が定着しつつあるため、純粋なスワップ運用の対象としても魅力的になりつつあります。ただ、日々のスワップ金利の変動が大きいことは覚悟しておくべきかと思われます。

参考までに、30万円の証拠金で10万元の買いポジションを持ち、スワップ金利が毎日10円発生した場合の利回り計算もしてみましょう。

10円×10万元×365日=36,500円

30万円に対する利回り

36,500円 ÷ 30万円 = 12.166%

レバレッジは4倍強ですが、中国元は値動きがユルイのでこれくらいで大丈夫そうな気がしています。

スワップ投資に向きそうな理由その2 変動幅の小ささ

中国元円がスワップ投資に向きそうだと思うもうひとつの理由は、変動幅の小ささです。日々の値動きが他通貨よりも小さく安定しています。通貨の値動きが小さく安定していれば、安心してスワップ金利を受け取ることができます。長期保有でも大きな値動きで一喜一憂が少なくて済むのはスワップ投資には望ましいといえます。

先程のページで8月の値動きの変動幅を計算しています。

1ヶ月だけの比較なのでちょっと物足りないのですが、豪ドルの変動率3.4%に対して中国元円は2.0%でした。たまたまかもしれませんが、中国元円の値動きは、豪ドルの半分とまではいきませんが、かなり安定していました。

8月はどの通貨も値動きが小さかったので、この辺は定期的に比較する予定です。

ただ、米ドルに連動し易いという性質からも中国の政治経済に大きな変動がない限りは、あまり大きく下げる可能性は薄いように感じます。

2ヶ月間買いポジション保有して感じた事

ここ2ヶ月間、中国元買いポジションを保有し続けています。

セントラル短資さんが中国元取扱いを開始したと同時に5万元のポジションを持っています。

最初のうちは、含み損が大きい状況が続いていました。これは、スプレッドが3銭と広目であることも影響しています。また、7月~8月にかけては、中国元が下げ気味に推移していたというのもあります。この下げの期間にちょこちょこと買いポジションを増やしてきています。

現在150万元の買いポジションです。

今の段階にくると、ポジション全体が含み損になる日が少なくなってきています。下げ相場でポジションを増やしていったというのもあるのですが、スワップ金利が貯まってきていて含み損を相殺してくれているのも大きいです。

値動きが小さいので、全体が大きめに下げても中国元ポジションへの影響は今のところ軽微です。

正直に書くと・・・・今のところ両建にしなくても安定した利益が出せています。

でも、今のままなら買いポジションのままでも良いような気がするのですが、いつまでもこんな気楽な状況が続くかどうかはわかりません。

次回は、その辺の理由と私なりの対応策を書かせて頂きます。

スワップ金利サヤ取りについて

2つのFX業者を使い両建を使って為替変動リスクをほぼゼロにしながら利益を出していくのがスワップ金利サヤ取りです。ここでは、現在の期待利回り状況や運用上の注意事項などを通貨ペア別にまとめていきます。

この運用法の考え方はここが基本になります。

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