ほぼノーリスクサヤ取り 豪ドル利回り計算
前回のFXでもできる為替リスクほぼゼロの運用法のやり方でご紹介した「スワップ金利サヤ取り」を現状の豪ドルでやった場合の利回り計算と運用上のポイントを今回は書かせて頂きます。
私の場合、スワップ金利サヤ取りの資金配分としてはだいたい以下の基準でやっています。
- 1万豪ドル
- 買い証拠金 10万円
- 売り証拠金 10万円
- 銀行の予備資金 5万円
予備資金は、値動きが激しいようなときに片方がロスカットされないようにするために、いつでも入金できるようにしてあるお金です。普段は銀行預金として銀行金利がつく状況にしてあります。
豪ドルが短期で10円以上動くような局面ではこの予備資金は大切な役割を担います。
1万豪ドルでFX業者に入金しておくお金は合計で20万円ということになります。
これで、仮に毎日22円の利益が出たらどれくらいのものになるかを計算してみます。スワップ金利差は、12日時点での一番条件の良い組み合わせであるライブスター証券110円とDMM.COM証券89円の差である22円を使います。
22円 × 365日 = 8,030円
年間利回り 8,030÷20万円 =4.02%
今のスワップ金利の業者間格差拡大が今後も続けば大体年間4%程度の利回りが期待できるということになります。
私がこの運用法で使う資金は、銀行預金や緊急準備資金を使っています。すぐには使う予定もないお金で、普段はほとんど利息も付かないような資金をこの運用をすることで少しでも増やしておこう程度の感覚です。
為替リスクがゼロで、手堅く出せる利益であり、資金を減らすリスクが少ないからです。
ネット銀行などで金利の良い定期預金でも年利1%を超えるものはなかなかありません。こういうチャンスを活かしていけば、銀行預金の数倍~数十倍の金利で運用できることにもなります。
去年は、この22円の差が一時は40円くらいまで拡がった事もあります。そうなると利回りは8~10%くらいにもなります。為替リスクがほぼゼロでこれだけの利益率というのはかなりいいですよね。
他にもちょっとしたテクニックがいくつかあります。それらは過去に無料レポートでも紹介しているのでここでは割愛しますが、更に少し工夫を加えることで利益率を上げることも可能です。
豪ドルでのスワップ金利サヤ取りだけで去年は利益総額が50万円くらいありました。
今後も、業者間スワップ金利差の拡大傾向が続けば、昨年同様にほぼノーリスクでおいしい思いが出来るかもしれません。
ほぼノーリスクサヤ取り 豪ドル運用上の注意
豪ドルでこの運用法をやるときに特に注意して欲しいことが2つあります。
- 欲を出さない事
- 無理をしない事
この2つが原因となる失敗は、私も何度かやっています。
「欲を出さない事」というのは、例えば「もっと儲けようとしてレバレッジを上げる」ような事です。1万豪ドルについて10万円ずつの証拠金を入れている基準を8万円や5万円にして運用したりするようなことです。
こうすれば、確かに利益率は上がります。
10万円で4%の利益率であれば、5万円に減らせば2倍のポジションが作れるので8%くらいの利益率が期待できます。
でも、こうしていくとちょっとした値動きでも片方のポジションが強制ロスカットをされてしまうようになります。
「そのロスカットを活かして更に利益を大きくする」
こんなて実験も過去にやったりしています。私自身、この手のものは何度か試みて失敗しています。もともとほぼノーリスクで安全にやることが重要なのですから、あまり欲を出すとリスクが逆に高くなるということを留意しておく必要があります。
「無理をしない事」も大切です。
両建てポジションを作る時にうまくやるためのコツは別サイトでも簡単にまとめてあります。
でも、そのやり方も100%ではありません。たまには、片方のポジションを作った後に大きく値が不利に動いていて次のポジションが作りにくくなることもあります。
そのような時に、「戻ってくるまで待とう」と値にこだわりすぎて無理をしないようにして下さい。
10銭や20銭くらい動いてしまうと、そのスプレッド差を埋めるのにかなりの期間が必要になります。
5銭や8銭と基準を決めておいて、それ以降不利に動くようならば、諦めてそのままポジションを作ってしまうというのも良いと思います。
「今回はちょっと不利だから少し長目に保有しておこう」
なんて気楽な感じのほうがうまくいきます。
この運用法は、為替変動が激しくても日々利益が着実に貯まっていきます。少々不利なポジションを作ってしまっても、日々の利益で埋めてしまえばいいだけです。
気楽な余裕資金で試してみて下さいませ。
今年もう一つ面白そうだと思っているのが「南アフリカランド」です。
ランドは、現状でも利回りが年利10%くらいも期待できて魅力的なのですが、注意して欲しい点もいくつかあります。
ほぼノーリスクサヤ取り 豪ドル編 まとめ
「ほぼノーリスクサヤ取り 豪ドル編」
スワップ金利サヤ取りを豪ドルでやる時のポイントを簡単ではありますが、まとめさせて頂きました。