FXでもできるほぼノーリスクのサヤ取り
前回、山崎種二さん達が相場師石井定七との戦いで「売り」で勝てた背景には「ほぼノーリスクのサヤ取り戦略」があったということを書かせて頂きました。
このやり方は、商品先物の世界では、よく知られた方法の一つです。先物市場と現物市場では値段の差があります。両建てをすることで、その差を利益に変えていくことが可能になります。この差を相場の世界では「サヤ」と呼び、サヤを利益に変える運用法はサヤ取りと言われてきました。
サヤ取りは、サヤが大きく広がる時期が好機のひとつです。この石井定七の買占めの時期は現物相場と先物相場の値段の差であるサヤが大きく広がっていたため、山崎種二達「売り方」は、大きな利益を出すことができたのです。
FXでも似たようなことができます。「ほぼノーリスクで利益を取る運用法」がFXにもあります、去年くらいからいろんなブログでも取り上げられるようになってきているので、かなり知られるようになってきました。
調度サヤが開き始めています。
この連載に合わせた訳でもないのでしょうが、説明するには良い時期だと思っています。先週くらいからメルマガでも書いている「スワップ金利 サヤ取り」がとそれです。
スワップ金利 サヤ取り
ネット上で「異業者両建て取引」「スワップただ取り」「為替リスクのない運用法」などと言われているものは、大体これとほぼ同じ運用法です。
ブログの中には、「本当は実際にポジションを作っていない」と思われるようなものもあるのでご注意下さい。売買をしていないものは、机上の空論になりやすく、リスク管理が甘くなる傾向があります。
- レバレッジ設定ルール
- 資金管理ルール
- ポジションの作り方・決済方法のポイント
最低でも、これらのポイントを網羅して納得できる方法を使うようにして下さい。
この運用法は「スワップ金利の差(サヤ)」を利益に変える運用法です。同じ通貨を売りと買いの両建てにするので、為替変動が起きても基本的に為替損は発生しません。
そして、スワップ金利の差は確実に入ってきます。この運用法は、2年くらい前から始めました。メルマガや無料レポートでも何度か紹介をしたこともあり、昨年はこの運用法で50万円くらいの利益を出しています。
去年50万円利益 それ以降停止していた理由
ただ、スワップ金利の差が小さくなったので今年に入ってからは運用を停止していました。業者間のスワップ金利差が小さい状況でこの運用法をやっても、利回りが小さくなってしまうので旨みが大きく減ってしまうからです。
でも、ここにきてやっと広がりだしてきています。
現状、この運用法で使えそうな通貨は、「豪ドル円」と「南アフリカランド円」です。業者間のスワップ金利差は、以下でも確認が出来ます。
⇒スワップ金利比較
⇒南アフリカランドスワップ金利 比較
上記のスワップ金利比較で豪ドルの「最高値業者」と「最安値業者」の差を比較していくとこうなります。
- 10月25日 ライブスター111円ーDMM91円 20円差
- 11月 8日 ライブスター115円-DMM91円 24円差
- 11月18日 ライブスター109円-DMM91円 18円差
- 12月 7日 ライブスター111円-DMM89円 22円差
- 12月12日 ライブスター110円-DMM89円 21円差
ちなみに・・・春ごろはこうでした。
- 4月19日 ライブスター115円-DMM101円 14円差
- 5月10日 大証FX 116円-DMM101円 15円差
- 5月18日 フォーランド115円ーDMM101円 14円差
春よりは5~8円くらい差が拡がっているのが確認できると思います。
FXでもできるほぼノーリスクのサヤ取りのチャンスが再びきているという気がします。
このスワップ金利サヤ取りは、この差を利益に変えていく運用法です。具体的には以下のようなポジションを作ります。
- 12月12日
- ライブスター 豪ドル 1万買い
- DMM 豪ドル 1万売り
この状態にしておくだけで、12月12日の状況で1万通貨あたり1日21円の利益がでることになります。
ちょいとショボイ気もするかもしれませんね。
でも、為替リスクがない状況での利益なのでこれくらいでもかなり良いほうです。両建てだから、豪ドルが上昇しても暴落しても大損することはないというところが重要です。私は、「銀行預金代わり」のつもりで使っていいます。
これでも続けていくと年利3~10%くらいの結構なものになります。
次回、もうちょっと詳しくこの運用について書かせていただきます。
ほぼノーリスクのサヤ取り まとめ
サヤ取りにもいろんなやり方があります。今回は、その中でももっともリスクが低い方法の一つである「スワップ金利 サヤ取り」をご紹介しました。