なぜか高値で家を買ってしまう理由

ご存知の通り、家の値段も上がったり下がったりします。

そして、不思議と高値圏で買い易い商品の1つです。

私の義弟は数年前に千葉にマンションを購入しました。その時に5000万円ほどしたそうです。買ってまもなく、リーマンショックが起こり、その後の不景気の影響でマンションが値下がりし始めて結局そこが高値となってしまいました。

株やFXでの「天井掴み」のような状況です。

その後に大震災などもあり、更に値は下げているようです。この状況は、義弟が運が悪かったからたまたまだったわけではありません。似たような事例は私の周りだけでも結構あるからです。

これは偶然ではなく、かなり必然なことでもあります。

その理由の元が・・・

「多くの人は景気の良い時に家を買いたくなる」からです。

これって考えてみれば当然ですよね。

企業の業績が上向きで給料も上がっている状況ならば、貯金がそんなに無くても「そろそろ家を買おうかなぁ」という気持ちになります。

こういう時期は自分の未来が明るく見えます。だからこそ「これから給料が増えてっていくだろうから返済はできる」という見通しもできて、思い切って住宅ローンを組んで家を買おうという決断もできます。

逆に、不景気になって給料が横ばいから下降気味だったらどうでしょう。

例え貯金が少々あっても、家を買うのはためらってしまいます。これから給料が下がったり、会社の経営自体が不安定になったりする可能性があると思ってしまうとどうしても暗い未来を連想しがちです。

好景気は物価高・株高のときが多い

ちなみに、好景気の時には物価も上昇気味です。

家もどんどん売れれば住宅メーカーも強気になって値段を上げやすくなります。こういう時期は、住宅の値を上げても買い意欲が強いので土地も家も値を上げていきます。

好景気で家も土地も高いのですが、それでも買いたい人が沢山いますす。

この状況は、住宅の売れ具合のグラフなどを見るとご理解いただけるはずです。一致する訳ではありませんが、景気の長期曲線と住宅の売れ具合は、かなり相関性があったと記憶しています。

FXでも米国の住宅販売数値が重要指標として大きな影響を及ぼすのですが、株価には更に大きな影響があります。

つまり「無意識のうちに高値圏の家を買っているケースは多い」という見方ができます。

景気の循環から言えば、好景気の後は不景気がきます。好景気には株価が上昇しやすく、不景気になれば株価は下降しやすくなります。

山崎種二氏の「家を買ったら株を売り建てる」というのは、かなり合理的だといえます。

無論、これがいつでも儲かるというものでもありません。

ただ、そういう傾向があるのでやけどをしても痛くない範囲で試してみるのは面白いという気がします。

理論と現実の違い

誤解していただきたくないのは、「これをそのままやりましょう」というつもりではないということです。理論と現実は違います。同じようにやったからといって100%成功はしないって意味です。

ここでご理解いただきたいのは「なぜこれが理屈として正しいのか」ということです。

実は、視点を変えた方法を私はFXでやっています。

6年ほど前に、私が家を買ったときに仕掛けて今も続けている「FXを使った住宅ローン対策」が有ります。

なぜか高値で家を買ってしまう理由 まとめ

誰でも家は高値で買いやすく、相場の神様と言われる自分も例外ではないと考えて対策を実行できる山崎種二さんって、やっぱり凄いと感じます。