追撃売りとは

相場が天井をつき下げ始めたら、売りポジションを更に増やしていきます。

これが「追撃売り」です。

これは高等テクニックの1つです。イメージは、これからご説明しますので頭ではすぐに理解できるでしょう。でも、実際にこの通りに売買できる人はまずいません。

これで大きな資産を作った方は結構います。

私自身もこれが出来るようになるというのが今年の目標の一つです。

では、始めましょう。

天井をうってからが攻め時

「そろばん」の中では、天井をつけた後の運用についてこう書かれています。

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ある日、何かのキッカケで反発する。その反発ぶりをみて、二番天井と見極めれば、追撃売りに入る。ここからの儲けが大きくなる。

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ここまでの流れを整理してみましょう。
そして、FXの売買に置き換えて考えてみます。

まずは、前回までの記事で「上げるに従い売りポジションを作る」という事を書きました。具体的にはこうです。

豪ドル82円 10万豪ドル売り
豪ドル85円 10万豪ドル売り
豪ドル88円 10万豪ドル売り

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こんな感じで売りあがっていきます。上げるに従い逆張りで売りポジションを増やしていきます。ポジションの分割の仕方には「等分割」と「不等分割」とがありますが、ここでは単純にするために「等分割」でやっています。
 
豪ドルが天井をついて下げに転じたとします。

私レベルの投資家であれば、上げにしたがって売りポジションを作り、天井を確認できればポジションはもう作れません。

天井をつけて下げ始めたら「ああ、よかった」とホッとして利益が乗り始めると「いつ利益確定するか」だけを気にするようになるからです。その後に再上昇する可能性を考慮すると、更にポジションを増やす気持ちにはなかなかなれないのです。

多分、私の行動が大体の投資家の普通の姿だろうと思います。

でも、山崎種二氏は違うのです。

ここからが、「売りの山種」の本当の稼ぎ時なのです。

下げ始めたら・・・追撃売り

山崎種二氏は、ここから更に売りポジションを増やしていきます。それが今回のテーマ「追撃売り」です。イメージはこうです。

豪ドル85円 10万豪ドル売り
豪ドル82円 10万豪ドル売り
豪ドル80円 10万豪ドル売り
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今度は、下げに従って順張りで売りポジションを増やしていきます。

上げは逆張りで売りポジションを増やして、下げだしたら今度は順張りで更に売りポジションを作るってことです。これが利益を増やすのに大きな役割を果たすのは間違いありませんよね。

「そろばん」の中ではこう書かれています。

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ふつう、売りたてがあって相場が下げに入れば、それまでの売り玉のもうけで満足してしまう人も多い。しかし、それは序の口、追撃売りの方がむしろ大きくなることもある。

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私のレベルは「それまでの売り玉のもうけで満足してしまう人」そのものです。追撃売りはまだまだビビってしまうのです。

安全とわかっていても出来ない・・・追撃売り

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相場の流れは変わってしまっているのだから、安全だし、しかも相場は下へ行きすぎるのも常である。

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この言葉は、確かにその通りです。

場帳・グラフである程度の相場の流れはつかめます。天井をついたようだという感覚は私達レベルでもなんとなくわかります。

でもですね。

注文ボタンが・・・・・・

押せません!

多分、FX投資家のほとんどの方が同じ気持ちではないかという気がします。頭ではわかっていても現実にそれが出来るようになるまでにはそれ相応の訓練が必要になります。

ちょっと長くなったので続きは次回にさせて頂きます。