天井3日を取る技術
前回、為替の値動きに山崎種二氏の「売りの技術」が使えるかもしれないということを書きました
株や商品相場で使っている「売りの技術」が為替相場では「売り買い両方の技術」として使えるかもしれないという事です。
読者の皆様の中には、既にお気づきだった方もいるかもしれません。
為替は天井圏も底値圏も似たような値動きをします。その期間は短く、それに対応するためには、株や商品相場で「天井圏を売り抜ける」のと同様のポジション操作をしていくというのも有効です。
事実、私は過去に使っています。
2008年のリーマンショックの超円高相場で豪ドル50円台で買いポジションを作ったりしていたのを覚えておいでの方もいるかもしれません。
今振り返れば、あれは「株や商品の売りの技術」に似た売買をしていた部分がありました。といっても、当時の私のは技術というものではありません。
あの時は、窮地を脱するために必死でした。後で「そろばん」を読んで、「これって、あの時のポジション操作のことだ」というような状況です。
今回の「そろばん」を読みながら、2008年の頃に「そろばん」をしっかりと読み込んでおけば、「大損をもっと少なくできて復活も早かったのではないだろうか」と感じています。
次に大きな円高相場がきたときには、ここで学んだ技術を使えるようにしようと練習をしている段階です。
うまくお見せできるといいんですけどね。
では、実際の山崎種二氏の「売りの技術」について少し掘り下げてみます。
売りの技術
最初に断っておきますが、山崎種二氏のような大成功者は、その技術書などはほとんど書いていません。「成功者は表になかなか出てこない理由」についてはこの連載で前に書いたとおりです。
ですので、「そろばん」を読んだだけではうまく理解できない部分もあるだろうと思います。
ただ、周囲の人間が取材したりして、他の方が書いた本より漏れてくる部分があります。例えば、日本経済新聞の「私の履歴書」などです。
私が「そろばん」を読んで感じ取っているものも、それらの予備知識を加えた上でのものです。それを拾いながら、為替運用にも活かせるポイントを見つけていきたいと思っています。
売り始めはこんな感じだったようです。
売り始め:三割高下戦法
鏑木氏の著書「相場喜怒哀楽」の中から関連部分を抜粋してみます。
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三割高下戦法を相場の張り方として身につけていたのが戦前の米の山種さん、戦後の証券株式の山種さんである。
山崎氏は別に「サヤ取りの山種」、「売りの山種」という名称もあった。
途中省略・・・
山種戦法は、この三割高下に向かう式であるからナンピン売りあがり、買い下がりでもある。
---- 抜粋終わり
三割高下戦法というのは、昔からある相場の張り方の1つです。
・安値から30%上げたら売っていく。
・高値から30%下げたら買っていく。
山崎種二氏は、これを基本としてナンピン(難平)しながらポジションを増やしていったようです。
山崎種二さんは、戦後は株式相場でも有名でした。しかも、売りだけでなく買いもやっていたのですが、基本戦略はこの辺にあったようです。
ここは、逆張りってことです。
「そろばん」の中に、こういう記述もあります。
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小口の買いが次第に増えてきたら、カラ売りを始める。そのうち、小口のカラ売りが踏みに入る。そこへ、売りをぶつけていく。大体、大きく売るためには相場が上げているうちでなければ出来ない。
売りには買いと同じく辛抱も必要だが、強い信念がなければ成功しない。
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この文章からも、相場が上げるに従いどんどん売りポジションを増やしていくという形だったようです。
二つの抜粋を組み合わせると、安値から30%くらい上昇したあたりから売り始めたという推理もなりたつかもしれません。
FXでやる場合に30%を使うかどうかは考えどころです。それぞれの投資法により基準も違ってきます。うねり取りをやっている方なら、この3割高下に近い基準を作っても良いかもしれません。
「こうやって売りポジションを作って天井を打ったら利益確定に入るってことだな。案外単純だな。」
なんて、勝手に推測しないで下さいね。
ここからが本番なのです。
三割高下戦法 まとめ
昔からよく使われている戦法の1つです。FXでも、逆張りを使う方は大切なところです。