指値注文が入らない場合の対応

前々回、両建てポジションを作る際に「最初のポジションは成行注文・次のポジションは指値注文でやっている」ということを書きました。これについて、読者の方から質問を頂きました。

「指値注文が入らない場合はどうするのか?」

相場は気まぐれです。下げ方向と感じていたものが突如上げに転換することもあります。何度か売買していけば、ご指摘のようなことは実際に起こります。私であればこうすると思います。

  • 逆方向の勢いが強いと判断すれば成行注文で成約させる
  • 逆方向の勢いがそれほどでもなければ指値注文を継続させる
  • ただ、指値注文継続の場合も限度は決めておく(あと一銭逆に動いたら成行注文で成立させる等)

南アフリカランドは普段であれば値動きは本当に鈍いのですが、勢いが強くなってくるとズシッ、ズシッという感じで一方向に動き出して止まらなくなります。

スムーズになれるために

こういうちょっと変わった運用法は、最初のうちは特に不安だろうと思います。「まずは最低売買単位で練習」してからポジションを増やしていくようにするのがオススメです。

大証FXを使う場合は、最低売買単位は1枚=10万南アフリカランドになります。これでポジションを作ってみてやっていけそうかどうかを判断する感じです。

私は2012年4月現在現在300万ランドのポジションを保有しています。今はこれ以上ポジション増や気はありません。またスワップ金利差が拡大してきたらもう少しポジションを増やそうかと検討しています。

私の方は今のやり方でいけそうなのでスワップ金利逆転が起きない限りは現状ポジションは継続していく予定です。

今はまだ時期尚早

ただ、無理はなさらないで下さい。

特に今はまだスワップ金利差が50円以下が続いています。前にも書きましたが、この差が小さいうちはこの運用法を始める時期ではありません。ゆっくりと準備をしていきましょう。

この連載の前半で書いたように南アフリカランド両建ては利益でスプレッドを埋めるのに結構な日数がかかります。

スワップ金利差が小さい時期に注文がうまくいかずにスプレッドが大きいポジションが出来てしまうという事態も想定されます。

1万通貨で試してみて、どうも合わないと感じたら無理にやる必要もありません。

私も寝かせてある余裕資金で「少しでも増えたら良いな」くらいの気持ちでやっている運用法です。

余裕資金は銀行預金で完全に寝かせておき、より高い利益の期待できる時期がくるのを待つというのでも良いと思います。

指値注文が入らない場合の対応 まとめ

注文がうまくいかない場合の対応法をまとめました。あまり慎重になりすぎるのはよくないので最初は最低単位で練習してから本番という感じが良いと思います。

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