両建注文の一工夫
スワップ金利サヤ取り、3つ目の注意事項は「注文方法」です。南アフリカランドの両建てとスワップ金利サヤ取りは、スプレッドの狭いポジションを作ることが利益を出し易くするポイントであることは前回ご説明しました。
今回は、私が豪ドル両建ての時から使っている注文上のコツをご紹介します。このテクニックを使っての南アフリカランド両建ては、まだまだ売買回数は少ないのでが、まあまあ良い結果が出ています。
注文方法は、両建てのうち最初のほうは成行注文、後のほうは指値注文を使います。豪ドルでは両方成行注文でやっていたのですが、南アフリカランドはスプレッドが広目めなので両方成行注文だと不利になる可能性が高いので止めました
仕掛注文
仕掛注文を出すときはこうやるとうまくいきやすい気がします。
具体的にはこういう注文になります。
- 上げ傾向なら買いポジションから作る
- 下げ傾向なら売りポジションから作る
単純に考えておけば大丈夫です。その傾向があっていれば、買いポジションと売りポジションの成約値を有利にもっていけます。
その傾向を掴むのに何かのチャートを使ったりはしません。1~5分くらい値動きをみて決めています。傾向がわからないときは注文を出しません。
余談ですが、チャートやニュースでやるとうまくいかないことが多い気がします。豪ドルの時に、チャートを見ながらやったことが何回かあります。その結果は、ほとんど失敗して両建てポジションのスプレッドが広くなってしまったという経験があります。
目先の流れなので感覚的にやった方がよいのかもしれません。
決済注文
決済注文もを出すときも基本的な考え方は同じです。
順張りと逆張りでは意味が逆のような気がしますが、そこはあまり注目しないで下さい。決済注文なので表現が逆になっているだけです。
- 上げ傾向なら売りポジションから決済する
- 下げ傾向なら買いポジションから決済する。
こんな感じで単純に考えてください。おそらく、ほとんどのケースで「損きりをしてから利益確定」の流れになります。
片方だけ残して波に乗るっていうのも面白そうだ・・・なんて感じるかもしれません。でも、これはこの運用法ではやらないで下さい。この運用法を充分に熟知して応用形として別の運用法をやるような場合以外は考えないようにするのが無難です。
片張りにする弊害
この両建ては決済する時期には、含み益と含み損の両方が大きい状況になっています。例えば、「買いポジション 530万円の含み益」「売りポジション 500万円の含み損」で差引30万円の利益、という感じです。
こういう感じになってくると、「含み益ができている方だけ決済したらどうだろう」という気持ちがでてきたりするものです。ちょうど先程のような思い付きです。
でも、それは止めて下さいね。
この運用法は、両建てを維持するからこそ為替変動リスクゼロの安定した運用が出来ます。片方のポジションだけを残し片張りにしてしまったら、それは普通の裁量トレードと変わらなくなります。
私がこの運用法で使っているお金は「絶対に減らしたくない資金」を充てています。リスクをとるくらいであれば元本保証の銀行預金にしておきたいようなお金です。
その辺を考慮してご利用くださいませ。
あと、両建てで大証FXを使う方はオークション方式ならではの注文時の一工夫があります。
注文画面の画像があった方が良いと思いますので、次回それをもとに説明させて頂きます。
>両建注文の一工夫 まとめ
「注文の一工夫」
両建てポジションを作る際に私がやっている一工夫をご紹介しました。
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