FX始めたい方にとって一番悪い人は誰
このタイトルみて「えっ? どういう意味だ?」と思っている方多いでしょうね。実は、FX始めたい方にとって一番悪い人って存在するんです。もしかしたら私かもしれません(笑)。
冗談はさておき、このパターンでFXを学んでいくと落とし穴にズッポリとはまることがあります。その回答は、相場格言の中にあるのです。
初心者にとっていちばん悪い教師は少しばかり相場を知っている人である。~英国相場格言
誰かの薦めでFXを始めようとしている方は特にご注意くださいね。
株でもFXでも相場の世界は、儲かっていないのが普通の世界です。本当に儲かっている人は少数派です。しかも、本当に儲かっていてそれを友人知人に自慢したり同じように儲けようと誘ったりする人は本当に僅かです。それにはしっかりとした理由があります。
- 儲かっていることを話すのにはデメリットが多い
- どんなに優秀な人でも一度は苦しい経験をすることになるのがわかっているから
私がFXを自分の友人知人にすすめないという話はFXを始めるまえに知るべき 90%の負け組脱出のための2つの真実あたりの記事でも書きました。それも同じ理由です。
相場運用は難しいけど一生懸命勉強すれば大儲けできる
こんなことを本気で考えている方が本当に多いんです。言葉の大筋は正しい部分もあるのですが、大きなポイントが抜けおちています。
どんなに一生懸命勉強しても誰もがそれなりの損を経験する。一生懸命勉強して悟るのは「相場運用で本当に大事なのは勉強ではないという現実」だ。
この現実の辛いところは、一生懸命勉強しなければ「こんな勉強が役に立たないということがわからない」ところです。勉強の仕方もいずれこのブログで書きますので、ここではこの辺にしておきます。勉強が役に立たないという結論を得るには一生懸命勉強するという過程を多くの人がやってしまうのです。
そして、運用ではそれなりの損がでます。本当に儲けられるようになった人の多くは、この過程を踏んでいます。この現実を知っている人間が、大切な友人知人や家族に「相場で利益を出していくための方法」を教えると思いますか?
その人がそれ相応に苦しむとわかっていて教える人はまずいません。だって、相場運用しないでも堅実に幸せに生きていくことはできるんです。逆に、大損で家族や友人関係が滅茶苦茶になるリスクのほうが高いんです。そんなことがわかっていたらFXすすめたりしませんよね。
厄介なのは、英国格言にあった「少しばかり相場を知っている人」です。
少しばかり相場を知っている人は世の中に多い
FXを少しかじるとどうしても人に話したくなります。その気持ちはわかります。だってFXは夢がありますからね。10万円を1億円にするのだって、できる人もいるかもしれません。私は、現実にそういう人をみたことがないのでなんともいえないのですが、理論的には可能です。
FXを始めれば経済やニュースや世界の政治情勢にも詳しくなるため、ちょととした知識人になった気持ちにもなるんですよね。
「オバマさんはねぇ、プーチンさんの深謀遠慮にはかなわないね。だって・・・・」
なんて、解説もなかなか的を得たことがいえるようになります。でもねぇ、FXで成功するためにそういう知識や分析はほとんど役にたちません。
少しばかり相場を知っている人は、まだ相場の怖さを知らない人たちでもあります。本人もFXを始めてそれほど経っていなかったりして楽しくてしょうがないんですね。ちょっと利益がでていたりすると、更に気持ちは盛り上がってしまいます。
その話を聞く友人知人は当然「俺もやりたい」という気持ちになり、FXを始めるために大切なことを根掘り葉掘り聞くという展開になります。
これ、ダメですよねぇ。
いずれFXの本当の怖さを知ることになるのが目に見えています。その時期には、少しばかり相場を知っている人も怖い目をみることになります。そして、失敗したあとは「あそこであんなニュースが出なければ」なんて検討違いの反省会をして納得してしまったりします。
それが続くと、その流れから抜け出すのは難しくなります。
少しばかり相場を知っている人にはご注意くださいね。
でも、少しばかり相場を知っている人は悪人じゃないですよね。FXを薦めてくれているとしたら、それは純粋な善意で話しているはずです。世の中、人を騙そうなんで悪人は本当に僅かです。だから、たとえ少しばかり相場を知っている人の薦めでFXを始めて損を続けることになったとしても、決してその人を恨まないで欲しいんです。
失敗したらどう反省すべきかは、FX失敗に効く薬あたりを参考にしてください。
私がFXについて書き続ける理由
私は、2004年ごろから相場のブログやサイトやメルマガを通じてFX・株・商品先物について書き続けています。もともと商品先物が専門なのですが、商品先物市場の出来高が減ってしまって売買がしにくくなったのでFXに移ってきたという理由があります。2014年現在はFXが主力になっています。
友人知人や家族にFXを絶対に薦めない私がなぜ、こういう事を続けているかという疑問を持つ方もいるかもしれません。
それはですね。
対象が違うんです。基本的に、私のメルマガやブログは、既にFXを始めてしまった方を対象にしています。
始めた以上、儲けるべきですよね。
一時的に損をしてもその損を取り返して、大きな資産を築いて、金銭の心配をせずにゆったりとした生活を送りたいですよね。
FXってなかなかの重労働のようなところがあります。この記事前半でも書いたように勉強は無駄という結論がでるまでかなり勉強する必要もあります。そして、損して苦しんむ時期もある。
なかには、ストレスで白髪になる人もいます。
私は、株で大損して白髪になった人を実際にみたことがあります。あの時は本当にショックでした。漫画や小説で書かれているようなことが本等に目の前で起きていたからです。そこまでの苦労をするかもしれないFXの世界にすでにドップリと入っているのですから、最終的に儲けなければダメです。
どれだけ遠回りしても、最後には大儲けしてハッピーになるべきです。
良薬は口に苦いものです。私が書けることは、私が進んできた経験だけです。私も運用技術が安定するまではかなり遠回りをしました。かなり苦しみました。それでも、正しい運用法や正しい道に運良く気づけたからまだ相場運用を続けています。
林輝太郎先生の本をはじめて読んだときの感動は今でも覚えています。私もできれば、あの喜びを人に感じてもらえるだけの人間になりたいです。それには、運用技術はもちろん文章力も人格も磨かないといけません。
林輝太郎先生は、既にお亡くなりになられていますが生前事務所には何度か伺いました。そのときお会いした林先生は、静かな笑顔で私の質問や話に耳を傾けていました。特徴的だったのは、目が子供のようにキラキラと輝いているんです。自分の夢を追い求めた人特有とでもいうんでしょうかね。
先生の生き方は、私の人生の目標でもあるんです。
話が脱線してしまいましたが、これからFXを始める方はもう一度考え直してみてもいいと思いますよ。