南アフリカランド編両建
今回より南アフリカランド編にはいります。南アフリカランドでの両建運用は今年2回やっています。
⇒6月決済時のブログ記事
この時の決済直前に状態は、買いポジションに500万円以上の含み損、売りポジションに500万円以上の含み益、というちょっと激しい状況でした。
でも、この運用法ではこれくらいの状況は珍しくはありません。
合計すれば利益になるという形なので、慣れてしまえば気にならなくなります。だからこそ、これくらいの状況になっても「強制ロスカット」になったりしないように資金管理ルールが重要となります。
⇒資金管理ルール
このルールで、今年の前半に運用しています。今のところ、このままで良いと思います。まずは、FX業者さんの組合せ探しです。
南アフリカランド FX業者組合せ
南アフリカランドでスワップ金利サヤ取りを行う場合のFX業者の組合せはここが参考になるかと思います。
⇒南アフリカランド スワップ金利比較
月に2~3回くらいのペースで記事を追加しています。数ヶ月遡ってみていただくのがおすすめです。最新状況だけでなく、数ヶ月遡っていただくほうがその傾向がはっきりとつかめます。
ここのところあまり大きな変化はありませんけどね。2012年8月7日のデータでみると最適ペアはこうなります。
- 買いポジション用口座 日産センチュリー 大証FX口座 140円
- 売りポジション用口座 FXプライム -75円
それぞれ注意事項がありますので、補足させて頂きます。
買いポジション用FX業者 スプレッドにも注意
上記比較表を単純比較すると大証FXよりも買いスワップ金利が高い業者があるのに気づくはずです。例えば、8月7日のデータでは、FXトレードフィナンシャルが150円と大証FXよりも高いスワップ金利を提示しています。
1ヶ月くらい前の段階では、ライブスター証券が大証FXよりもスワップ金利が高くなっていました。
それなのに、なぜ大証FXを使うかということですよね。
この理由は「スプレッド」です。
南アフリカランドは、他の通貨ペアに比べてスプレッドが広目になっています。為替値は9円台と他の通貨ペアに比べて10分の1なのに、スプレッドは1~13pipsという感じだからです。
売買単位もいまだに10万通貨単位ということろもあります。上記のスワップ金利比較も10万通貨単位での数値になっています。そのため、現実にはこういう事になっています。
- 豪ドルの1pipsをスワップ金利換算すると100円
- 南アフリカランド1pipsをスワップ金利換算すると1000円
こういう状況です。つまり、8月7日のデータでFXトレードフィナンシャルと大証FXのスワップ金利差10円でスプレッド差3~4銭を埋めようとするとその日数はこうなります。
- 3銭の差:3000円÷10円=300日
- 4銭の差:4000円÷10円=400日
このスプレッド差を埋めるのに1年くらいかかることになります。
この日数が30日以内くらいになれば、順位を入れ替えようと思ってはいますが、10円や20円くらいの差だとそこまではいかないのです。以上の理由から、南アフリカランド両建ではスプレッドが狭く、スワップ金利が高い大証FXを買いポジション用として使っています。
でも、大証FXって手数料ありますよね。手数料分不利になると漠然と思っている方も多いのですが、南アフリカランド売買においては、ちょっと事情が違います。
でも10万通貨で手数料片道77円・往復154円です。これをスプレッド換算すると0.154pipsくらいですす。つまり、手数料を考慮しても大証FXのほうが有利ってことになります。
売りポジションで使うFX業者でもご注意いただきたいことがあります。
次回へ続く
スワップ金利サヤ取りについて
2つのFX業者を使い両建を使って為替変動リスクをほぼゼロにしながら利益を出していくのがスワップ金利サヤ取りです。ここでは、現在の期待利回り状況や運用上の注意事項などを通貨ペア別にまとめていきます。
この運用法の考え方はここが基本になります。
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