FX大損 トレードの4大恐怖

FXで大損するパターンには、ほぼ同じ共通点がみられます。それは、「FXへの恐怖心」を軽く見ていたということです。これについては、誰もが「軽くは見ていない」と胸を張って主張します。でも、大損した後は誰もが「甘くみていた」と後悔してしまうのです。

大損した後にどんなに後悔してもお金は戻りません。

だからこそ、この「FXへの恐怖心」についてはちょっと大袈裟なくらい心の中に入れておく必要があるんです。私自身、過去に何度も「もう許してくれ」といいたくなるくらいの境地を経験してきました。

当然のことながら、誰も助けてはくれません。それどころか、そんな苦しい思いを人に打ち明けてもバカにされるたりすることもあります。

「ほらみろ、FXなんて危ない投資に手を出すから失敗するんだよ」

こんな感じですね。大損で落ち込んでいる本人に直接この言葉を浴びせるような人はあまりいませんけどね。陰で言っていることが、めぐりめぐって自分の耳に入ってくることもあるんです。

だから、私は自分の失敗談なんて自分の周りの人にはいいません。苦しい境地を告白するのはメルマガくらいです。私の失敗が同士であるメルマガ読者だけにはわかってもらえる人も多いと思っているからです。

ちなみに、周囲の人には投資を薦めることもしません。

でも、大損で顔が青くなって絶望に打ちひしがれている人をみたら、場合によってはその人に一言だけアドバイスします。

「気持ちが落ち着いて、もう一度FXに挑戦したくなったらこの本読んでみなよ」

こんな感じで、私の師匠林輝太郎先生の本を紹介しておきます。私自身は、本当に先生の本で助けられました。その人も昔の私と同じように「この本こそ本物だ」と思うかもしれないと感じる人がいるかもしれないと思っているからです。

この本を渡した人がいままで3人くらいいます。

でも、残念ながらその後役にはたっていないようです。

1人はそのまま投資を止めました。残り2人は、復活したのですがやり方は昔と同じです。そして、再び損をし続けています。2人とも、それなりに収入もあるので生活破綻まではいっていないのが救いです。

いつも思うんです。

人間って変わらないんですよね。

FX大損 トレードの4大恐怖とは何か

あまり話がズレるといけないでので、話を元に戻しますね。

トレードには4大恐怖と呼ばれる克服すべき恐怖があります。ここでは、その4大恐怖を詳しくご説明します。

「間違い」「損失」「機会損失」「利食い失敗」は投資家に恐怖をもたらす。私はこれを「4大恐怖」呼んでいる。~ マーク・ダグラス

FXをする投資家は、どの方も多かれ少なかれ「為替相場への恐怖」を持っています。この恐怖は、運用がうまくいっている間は隠れてるのですが、失敗を繰り返すとどんどんその恐怖は増大していきます。

恐怖を増大させる4つの要因をマーク・ダグラスは「4大恐怖」と呼んでいます。

機会損失の意味ががちょっとわからないかもしれません。機会損失とは具体的にはこんな事を言います。

「今豪ドルは70円だ。75円までは上がると思う。でも、買う勇気が無いなぁ」

結局買わないでしまった後に75円まで上がったとします。

「ああ、70円の時に買えば良かった。10万豪ドル買っておけば50万円の利益が出ていたんだよな。」

この50万円が機会損失です。この人はこの間売買をやっていないのですから実質的な損はしていませんよね。でも、「やっていれば儲かった」というのは、その投資家にとってみれば「損をした」のと同じ気持ちになるものです。これを専門用語で表現すれば「機会損失」となります。

この4大恐怖が投資家の運用に与える影響は甚大です。これは、自動売買で取引していても一緒です。

きっちりとした自動売買であれば、ルール通りにやっていけば、それなりの利益は出せるはずです。しかしながら、恐怖が増幅してくるような展開があると、ルール通りの注文自体が出せなくなるのです。

FX大損 4大恐怖の力

通常の取引で運用がうまくいかなくなってくると、この4大恐怖はどんどん増幅されていきます。恐怖がある段階以上に増えてくると、売買判断にもかなりの支障をきたすようになり悪循環が起きます。

「ここは、損切りだ! でも、もうちょっと待とう。明日損切りしたっていいじゃないか。」

こういう時は、えてしてその後の損は増えるものです。損失に対する恐怖が損切りをためらわせているのです、大体翌日にはこうなっています。

「また損が増えたよ。どうすればいいんだよ。」

こんな自暴自棄になってくると更にマズイことになります。

恐怖が増えすぎた投資家は、もはやまともな売買判断は出来ないからです。そのため通常の状況なら絶対やらないような事までやってしまうようになります。

  • いつも10万ドル売買なのに、100万ドルで売買
  • 絶対運用しないと決めたはずの預金を追加でFXに投入する
  • 買いしかやらないのに、追い詰められて売りに転換

正常な判断が出来る時であれば、上記はそれほど無謀ではありません。あまり賛成できないものもありますが、きっちりとした戦略と投資法に基づいて行なうならば、成功の可能性も高いからです。

でも、心が恐怖心に支配されてしまっている投資家がこれをやれば・・・もはや・・・終わりです。過去にご経験した方もいるかもしれません。

私も、過去に何度も「恐怖心に支配された時期」があります。その度に「後で考えればなんとも愚かな事」をしています。恐怖心に支配されている時は頭が熱くなりまともな思考回路はなくなっていますので視野が狭くなり何も見えなくなります。

ポジションをゼロにしたりして、冷静になってから後で考えればその愚かな行動は、誰でもわかるのです。でも、恐怖心が大きくなりすぎるともはや駄目です。正常で冷静ないつもの思考回路は働いていないためまともな投資判断は出来ないからです。

恐怖心への対策

対策はあります。

まずは、「恐怖心が溜まらない状況」を意識的に作っていく事が重要です。

恐怖心が溜まった後は、・・もう駄目だからです。正常な思考が出来ないのですから、どんなにルールを決めていたって守れないのです。

例えば、私のメルマガでは定期的「世界中の相場師」の話をよく取り上げています。成功した後に大損して没落する相場師はかなりいるのです。彼らの多くは「運用技術が未熟」な訳ではありません。

それでも、没落するのは何かのきっちかけで歯車が狂い「恐怖心に支配される」からなのです。まあ、だからこそそうならないために日頃から訓練しておく必要があります。これをしっかりやっていけばまず大丈夫です。

訓練として有効な方法の一つは「自動売買的に売買をする」やり方です。これは、私も昔やっていて「損きり時の心理負担が軽くなる」という効果がありました。

FX成功するトレード 確立方法

FXはトレードスタイルで成功できるかどうかの重要な部分が決まります。それ故に、「成功出来るトレードスタイルを身に着ける方法」が大切になります。

ここでお話しすることも、その方法の重要なポイントとなります。

FXトレードにおいて恐怖心を克服する事が成功のために大事である事は、前回まででお話してきました。恐怖心を克服するための一番の突破口はこれです。

「恐怖心を溜めないトレードスタイルを確立する」

恐怖心を溜めないトレードの確立には、いくつかの解決手段があると思います。その中でもこれが最も適切です。

「一貫性のあるトレードスタイルを確立する」

一貫性のあるトレードを確立するというのは「正しい投資法を一貫して続け相場技術を磨き続ける」という意味です。具体的な例でお話しましょう。

私が実際にメルマガ上やった方法です。例えば、使えそうな売買シグナルをそのまま売買してみるんです。

投資は、某FX業者さんで提供していた売買シグナルのRBO(レンジブレイクアウト)を使いました。売買ルールを決めてその通りに売買をしていきます。個人的な感情はいれません。当時は、RBOのシグナルを提供してくれrていたのでそのまま使いました。

このRBOの場合、「仕掛け値」と「利益確定値」と「損切り値」が予め指定されています。例えばこんな感じです。

  • 仕掛け値:豪ドル71円で買い
  • 利益確定:豪ドル73円で売り
  • 損切り:豪ドル70円で売り

勿論、このRBOでも損が出る時がありますしどうもうまくいかないと思うときがあるでしょう。それでも一貫性を持って続けていくことがFXトレード成功の近道となります。うまくいかないと感じるのは以下の3つのどれかの時だと思われます。

  • 相場の流れが悪い時期で負けが続く。
  • ルールを守れず利益確定前に利益を出してしまう。
  • ルールを守れず損切り注文を設定せずに、損を膨らませてしまう。

RBOの理想的な利益の積み上げ方は、定期的に損切りを行ないながら、それを超える利益を出していく形です。ここで抑えておくべきポイントがあります。

  • 利益を出すときはきっちりと利益を出す
  • 損を出すときもきっちりと損切りする

自動売買では、特にこれが重要になります。よくある失敗例は「利益が小さい状態で決済のシグナルも出ていないのに決済してしまうケース」です。目先ルール違反して小さな利益ばっかり出していると、後で損切りが重なったときに、利益が一挙に吹き飛んでしまうのです。

RBOに限らず自動売買に取り組んでいる方はご注意下さいね。

このやり方は、損が重なることもあります。そうなると、投資家は恐怖心を感じる事になるでしょう。でもそれは「一貫性のないトレードをする投資家の感じる恐怖」とは違います。

こういう練習を通じて一貫性のあるトレードができるようになるということは、トレーダーとして一段上に登ることにもなります。

私は、今でもこのRBOに似た実験を定期的に行っています。トレードというのは定期的にこういう練習を続けていくことで技術は更に向上していきます。サボっていると技術がナマってくるのはスポーツや仕事と同じです。

定期的にやっている内容はメルマガでも公開しています。