中国元両建 今の検討候補
豪ドル・南アフリカランドに続く両建候補として検討しているのが中国元円です。
くりっく365が去年より中国元円の取扱いを開始しているのですが、セントラル短資でも7月より中国元円の取り扱いを始めています。
両方の値動きとスワップ金利変動に興味深いものがあったため、両建で利益が出せそうな気がして取り組み始めています。
実は、私は既に実験的にこの両建を作ったりはずしたりしています。現在、セントラル短資で150万元の買いポジションがあるのですが、くりっく365でも100万元の売りポジションがあります。
一部を決済したりしながら、出来るだけ安全にできるやり方を検討しているところでもあります。
中国元両建 7月の状況
この両口座の7月の状況を簡単にまとめるとこうなっています。
*くりっく365 中国元円 7月値動きとスワップ金利
始値:12.623円
高値:12.683円
安値:12.313円
終値:12.342円
発生スワップ金利合計 -4,643円(1枚=10万元)
*セントラル短資 中国元円 7月値動きとスワップ金利
始値:12.566円
高値:12.605円
安値:12.201円
終値:12.258円
発生スワップ金利合計 +1,940円(10万元で換算)
*セントラル短資のスワップ金利は、私の保有ポジションで発生した数値を手計算で集計しています。少し数字が違う可能性があります。ただ、全体の特徴を掴んでいただく上では支障はないと思われますのでこの数値を使わせていただきます。
7月の状況だけで見れば、くりっく365のスワップ金利は買いポジションを持っているとー4,643円の支払いとなっております。逆に、売りポジションを持っていれば4,643円貰えたことになります。
セントラル短資は、買いポジションを持っていれば1,940円のスワップ金利が発生しています。
両建をしたら面白そうですよね。
つまり、こうです。
買いポジション用 セントラル短資
売りポジション用 くりっく365(私は岡安商事)
ちなみに、くりっく365で手数料最安値はクリック証券です。店頭FX口座をお持ちの方はくりっく365口座も同時開設できます。
私は、レポートタイアップをしていただいているという恩もあるので岡安商事さんを使っています。この組合せを10万元ポジションずつ作っていたら7月はこうなっています。
- 買いポジション +1,940円受け取り
- 売りポジション +4,643円受け取り
- 合計 +6,583円受け取り
両方のポジションでスワップ金利が受け取れることになります。このペースで発生すると年間8万円くらいのスワップ金利が受け取れます。
仮に10万元のために証拠金をそれぞれ20万円、2口座合計で40万円入金したとしても期待できる利益率は20%となります。
ちょっと・・・いい感じですよね。でも、そううまくはいきません。
くりっく365の中国元円は、スワップ金利が大きく変動します。8月に入ってからはプラススワップ金利発生が多くなっています。
それと、もう1つ大きな注意点があります。
この2社の中国元円は、為替取引上は別通貨ともいうべき存在なのです。さきほどのデータを見るとわかるのですが「為替レート」も少し違いますよね。
2つの中国元円
それぞれの中国元円は、通貨ペアの呼び名はこうなっています。
- くりっく365の中国元円:CNYJPY
- セントラル短資の中国元円:CNHJPY
為替レートが5~10銭くらい違うことが多く、スワップ金利発生の仕組も違います。7月から両方の値動きを観察してこういう感想をもっています。
「値動きは完全連動ではないのは事実だがやはり似ている。」
片方が上がるときは、もう片方も上がる。
片方が下がるときは、もう片方も下がる。
為替変動による含み益も含み損も大きくは発生せずにスワップ金利の受取が狙えるという意味では、スワップ金利サヤ取りが使えそうな感じがあります。
ただ不安定要因がいくつかあるので・・・豪ドルや南アフリカランド両建に比べるとリスクも高くなるという一面もあります。
注意:ポジションはまだ作らないで下さい
この両建の7月データだけをみると、すぐにでもポジションを作りたくなるかもしれません。でも、中国元円はかなり特殊な通貨で両建にしても為替リスクほぼゼロと言い切れない想定外の状況も有りえます。
その辺を、次回以降でまとめていきますので、まずはそれを参考にされて下さいませ。
私も観察しながら少しづつやっております。
2つの中国元については、理解がまだ足りない部分があるかもしれません。お気づきの点あれば、ご指摘いただけると助かります。
スワップ金利サヤ取りについて
2つのFX業者を使い両建を使って為替変動リスクをほぼゼロにしながら利益を出していくのがスワップ金利サヤ取りです。ここでは、現在の期待利回り状況や運用上の注意事項などを通貨ペア別にまとめていきます。
この運用法の考え方はここが基本になります。
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