FX相場観の養い方
FXで勝っている人と負けている人の大きな違いの一つが相場観です。相場観とは一般的には「相場の見通し」の事をいいます。相場観の良い投資家が成功し易いのは当然なのです。しかし、本当に儲かっている投資家の相場観というのは、ちょっと意味が違っています。
相場が見えるかどうか
一般的に言われる相場観とはちょっと違うのですが、これがFXで成功できる人と成功できない人を分けている大きなポイントなのです。
相場が見える人と見えない人
成功するトレーダーは月に例えられる。月に行くのは可能だが、到達できるのはごく限られた人達だけだ。地球から見ると月は基本的に毎晩見る事が出来る。手を伸ばせば届くかのようにさえ思える。
- 月に手を伸ばして実際に辿り着ける少数の人
- 月に手を伸ばすが実際には辿り着けない人
それが、トレードの世界でも起きている ~ マークダグラス
アメリカ人的なスケールの大きい話だけど僕らにはスケールが大きすぎますね。ちょっとスケールを小さくしてお話します。
私は相場が見える人をこう解釈しています。
成功するまでの道筋が見えている人。
よく「毎年複利で30%運用できれば10年で1億円になる」という話をよく聞きますが、これとは違います。こういう目標値計算は狸の皮算用にすぎず、具体的な技術を磨く過程がないものは、砂上の楼閣にすぎません。
砂上の楼閣を本当の楼閣にする手順を知っている人が「相場が見える人」ということになります。
皆さんは、相場が見えているでしょうか?
もしも、一時的に損はしているが見えているということであれば、問題はありません。でも、実際にはほとんどの方が見えていません。私も、手順が見えてきてそれに自信が持てるようになるまではかなりの年数がかかりました。
相場観と「見える」の解釈
「相場が見える」状態は、その投資法によっていろいろと違ってきます。。
- 当たっている予想屋・・文字通り。「相場の先が見える」
- 場帳・グラフ記入派・・「流に乗れている」と感じている。
- システム・自動売買派・・損きり・利確が完全にルールどおり出来ている状況
これら全て「見える」状況です。今後の上げ下げがわかっているのが「相場が見える」ということではないところに注目してください。
言い換えると「これを続ければお金は増えていくだろうという手順」とでもいえます。
運良くこうなる事もあれば、訓練を積んでこうなる時もあります。こういう状況の時は、あまり負けません。当然、見えなくなりだすと負けが込んできます。負けるとすれば、リズムを崩すような事を投資家自身がやってしまった時です。ポジションをいつもより多く仕掛けるようになるとか、シグナルが出る前に注文を出したりするような時です。
この「見える」という段階をマーク・ダグラスはこう言っている訳です。
- 成功するトレーダーは、相場が見えている。
- 成功出来ないトレーダーは、相場が見えているつもりで見えていない。
よく「ここは絶対買い」と思ってしまう局面があります。そういう時って不思議なほど逆に行ったりしますね。それが「見えているつもりで見えてない」状態です。最初はほぼ100%の人がこの状態です。冒頭のマークダグラスの言葉を借りれば「月に手を伸ばすが実際には辿り着けない人」となります。
相場観とは まとめ
「相場が見える人と見えない人」
相場の流れがほのかにでも見える人と見えていない人とでは、相場運用の成績はまるで違ってきます。見えるようになるために重要な事を次回お話します。