ノーリスク運用 南アフリカランド編補足
南アフリカランド運用で私がやっているちょっとした工夫を今回はご紹介します。この通貨の成否を握るポイントはスバリこれです。
「スプレッドを埋めるのに時間が必要」
これは前回も説明しました。もう1つポジション作成時に留意すべき値動きの特徴があります。
「ランドは短時間では値が動かないことが多い」
南アフリカランドは短時間ではあまり動かない傾向があります。先日、サヤ取り売買で南アフリカランドを使ったろきもそうでした。
インドルピー100万売り 記事
ランドとインドルピーのサヤ取り売買です。調度良いのでランドの値動きを観察していたのですが、5分くらいではほとんど値動きがありません。
1pipsくらいしか動かないんです。しかも、1pips上がってはすぐ下がるという程度の動きでした。これは過去の売買でもほとんど同じです。視点を変えてみるとこの値動きは利用できると思っています。実際に、私は以下のようにしています。
- 0.5~1pipsくらい有利なスプレッドで指値注文を出す。
- 5分くらいして約定しなければ成行注文に変更してポジションを作る。
例えば、9.26-9.28という提示値の時に買い注文を作るときに9.27の仲値で指値注文を出すという具合です。
この指値で結構成立します。
それと、売買にはスプレッド上有利な「くりっく365・大証FX」を使うという工夫も有効かもしれません。
こう書くと不思議に思う方もいるかもしれませんね。
くりっく365は手数料があるからその分も考慮するとどうしても不利になる、と考えるのが普通ですよね。
でも、南アフリカランドだけは事情が違うのです。
南アフリカランドスプレッド1pips
もう一度、以下の比較表をご覧下さい。
南アフリカランド スワップ金利比較
FX業者各社のスプレッドを調べてわかったのですが、南アフリカランドのスプレッドが一番低いのは「昼以降の大証FX・くりっく365」なんです。
なので、大証FX・くりっく365の昼以降スプレッドが狭くなるのを利用するととても有利な売買が出来ます。例えばこんな感じです。
実際の口座画面です。
店頭FX業者は、「固定スプレッド2銭」という感じでやっているので、朝も昼もあまり変わりません。いつもこんな感じですので、口座をお持ちの方は是非確認してみて下さい。
特に、大証FXは南アフリカランドのスワップ金利ではトップクラスの水準です。この狭いスプレッドを考慮すれば税制が同じになる来年以降は、南アフリカランド買い口座として使えるかもしれませんね。
ちそして、手数料を考慮してもくりっく365・大証FXが有利です。
例えば、私がトレードで使っている日産センチュリー証券の場合、片道手数料は77円です。往復で154円となります。
でも、この手数料は南アフリカランド10万通貨売買の手数料なのです。通常通貨ペアの1万通貨売買の手数料であればスプレッド換算で1.54pipsに相当する手数料なのですが、10万通貨売買手数料なので、負担は10分の1で済みます。
スプレッドに換算すれば0.154pipsです。
なので、昼の1~1.5pips時間帯を使って売買すれば、手数料を合わせても1,15~1.65pipsくらいで済むということになります。
ご存知の通り、2012年からは大証FXと店頭FXの税制は一緒になります。
「大証FX-店頭FXのサヤ取り」
2011年までは難しかったこの組み合わせも来年以降は、有利な組み合わせとして使えるかもしれません。今のスワップ金利状況で有効に使えそうなのがFXプライムです。
FXプライム
FXプライムは「店頭FX口座」と「大証FX口座」の両方あります。今のところ「売りスワップ金利」はFXプライムが低く。「買いスワップ金利」は大証FXが高いという状況です。
ご注意頂きたいのは、FXプライムの大証FX口座では「南アフリカランド」は2012年1月現在扱っていません。ですので、売りのために店頭FX口座を使いながら買いの大証FX口座は他を探す必要があります。
私が使っているのは、日産センチュリー証券の大証FX口座です。
補足:くりっく365と店頭Fxの組み合わせ
将来的には「店頭FXとくりっく365のサヤ取り又はスワップ金利サヤ取り」が有利になる可能性もあります。その時にFXプライムのように1社で両方のポジションを有利に作れそうなのが、GMOクリック証券です。
GMOクリック証券は、店頭FXネオ口座の評判が高いのですがくりっく365口座も通常時片道手数料52円で業界最安値水準です。現在サヤ取りの実験売買に使っています。
ノーリスク運用 南アフリカランド編補足 まとめ
南アフリカランドでこの運用法を使うのであれば、スプレッドと値動きの特徴を考慮しておくと有利です。