ほぼノーリスクサヤ取り 南アフリカランド編

前回の続きです。スワップ金利サヤ取りのもう1つの有力候補が「南アフリカランド」です。スワップ金利差も50円以上と大きいのでとても魅力的ですが、それ相応の注意点もありますので今回はその部分も含めて説明させて頂きます。

まずは下記をご覧下さい。

南アフリカランドスワップ金利 比較
 
この表の12月12日時点で有利な組み合わせを選ぶとすればこうなります。

  • 買い GMOクリック証券 +140円
  • 売り FXプライム     -90円
  • スワップ金利差        50円

私が2012年以降やろうとしている資金配分はこうです。

  • 売買単位 10万南アフリカランド
  • 買いFX業者 10万円
  • 売りFX業者 10万円
  • 予備資金 銀行 5万円

上記のような形で証拠金をそれぞれ10万円づつ合計20万円入金して両建てポジションを作ったとすれば利回り計算はこうなります。

50円 × 365日 = 18,250円
年間利回り 18,250円 ÷ 20万円 =9.13%

かなり良い利回りですよね。300万円でやれば年間27万円くらいは利益が出るってことです。一見すごく魅力的ですよね。でも、注意して欲しいことがあります。

注意点:南アフリカランドのスプレッド

南アフリカランドで注意して欲しいのが「スプレッド」です。上記の南アフリカランドの比較表で各業者のスプレッドも乗せているので参考にして下さい。

南アフリカランドの場合「スプレッドが他通貨より広い」という事には注意が必要です。

2pipsとかだったら大したことないんじゃない。

こう思っている方は特にご注意下さい。南アフリカランドの通貨値と合わせて考えて欲しいのです。

南アフリカランドの為替値は、9~10円くらいです。これは、70~100円台の他通貨の10分の1の水準です。なので、10万円くらいの証拠金で売買するときは南アフリカランドは、10万通貨単位で売買するケースが多いと思います。

そうなると、スプレッドは実質は10倍の負担になります。つまり、2pipsは20pipsと同じ重みがあるのです。

ちょっと計算してみましょう。

  • 南アフリカランド スプレッド2pips 為替値9.60-9.62
  • 売買単位10万通貨

この場合の総代金はこうなります。

買い 9.62×10万通貨 = 962,000円
売り 9.62×10万通貨 = 960,000円

差額は2000円です。
これが豪ドルだと2pipsはこうなります。

  • 豪ドル スプレッド2pips 為替値 79.10-79.12
  • 売買単位 1万通貨
  • 証拠金 10万円

買い 79.12×1万通貨 = 791,200円
売り 79.10×1万通貨 = 791,000円

差額は200円です。

差がご理解いただけると思います。

この辺のスプレッドは、トレードの際にはあまり意識しないかもしれません。南アフリカランドは値動きが激しいので、この程度のスプレッドはすぐ埋めてしまうことが多いからです。

でも、スワップ金利サヤ取りの時にはこの差が要注意となります。

1日50円くらいの利益なのですから2000円というのは、40日分の利益となります。

このスプレッド差は、豪ドルなどでは普通にやれば1~2週間程度で埋めてしまうのですが、南アフリカランドはそうはいかないところがあります。

南アフリカランドでスワップ金利サヤ取りをする際は、数ヶ月はじっくりと寝かせるつもりでやるのが良いという気がします。

豪ドル・南アフリカランドンい共通する注意事項なども含めて、無料レポートなどでも今後まとめていく予定です。

ほぼノーリスクサヤ取り 南アフリカランド編 まとめ

私が来年やろうと予定しているのがこのスワップ金利サヤ取りです。長期間寝かせておいて5~10%くらいの利回りを実現できれば良いというつもりでやります。