サヤ取りの考え方

山崎種二氏はサヤ取りの考え方をこう語っています。

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採算を買い、人気を売る。採算は実、人気は花である。

採算に乗る、乗らないのモノサシは各人各様かもしれないが、私は私なりのものをもっており、それでやって大勢はまちがいなかった。

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この部分を私的にまとめ直すとこうなります。

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売り買いには基準がある。

採算の合うものを買う
人気がでたものを売る

採算は実であり、人気は花である。
実はいずれ芽を出し、花はいずれ散る。

実を買い、花を売る、それがサヤ取りの基本なのだ。

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モノサシが大切

サヤ取りの根底部分の考え方として覚えておくべき部分です。その上で「やり方」に彼は触れています。

「採算に乗る乗らないのモノサシは各人各様」の中に「モノサシ」が、サヤ取りをする投資家の売買道具を意味しています。私達のように場帳とグラフを使ってゆっくりとやるタイプもいれば、デイトレ的に日中の値動きで乖離が発生したところを素早く仕掛けるようなやり方もあります。

それぞれのやり方で「モノサシ」は違ってきます。

サヤ取りと一言でいっても、そのやり方は私が知っているだけでも10以上に分かれます。サヤ取りの組み合わせと各自のルールも含めて考えれば、サヤ取りの種類は数百種類以上にもなるかもしれません。

山崎種二の「モノサシ」についてもいくつか書かれています。ただ、詳細な部分はこの本ではわかりません。

山崎種二が「モノサシ」について書かないのは、読者が離れていくからだろうという視点もある気がします。一般的に投資家はあまり深い話を望まない傾向にあるからです。

「●●買い」「○○売り」という結論のみを求める傾向は、山崎種二の時代も現在も変わりません。このメルマガなどでも「場帳やグラフ」について深く入っていくと読者が大きく減る傾向にあります。

私の表現力も問題なのだと思うのですが、多分読者のほうであまりに簡単なことに飽きてしまうというのもあるかもしれないという気がします。

あまり大きく減ると、私も書く気が無くなってしまいます。

なので、深く入りこんだ話は「無料レポート」や「タイアップレポート」の中だけにするようにしています。読者が大きく減る一方で、どうしても知りたいという熱狂的な方もいるからです。

さて、山崎種二には「サヤ取りのヤマタネ」のほかに「売りのヤマタネ」という別の顔があります。

次回は、「売りのヤマタネ」が書いた売りの極意について書かせて頂きます。

サヤ取りの考え方 まとめ

サヤ取りの中心となる考え方をご紹介しました。