自由の損得勘定

FXには無限の自由がある。無限の自由は無限の可能性に繋がり無限の利益を生み出す。しかし、私達は重要な事を見落としている。

「私達は、無限の自由の本当の活用法を知らないのだ」

自由の中には、実は失敗と成功が適度に混ざっている。

自由であるが故に成功しやすいということは、自由であるが故に失敗し易いということに他ならない。

簡単に書けばこうなる。

そんなバカなといいたくなるかもしれない。でも、現実を見れば納得すると思う。FXを始めて大儲けしたという人が結構いる反面、短期間で退出する人が多いからだ。本来、成功と失敗は諸刃の剣の関係だ。

自分のために大きな成功をもたらすかもしれないが、ちょっと油断すれば己自身を傷つけてしまう。それを理解していないと、ほぼもれなくその諸刃の刃にやられてしまう。

では、それを理解したから傷つかずに済むのかというとこれもまた違う。ここでは、その刃に傷つかないようにやっていくために何が重要なのかについて書きたいと思います。

自由という諸刃の剣

「FXで失敗する理由の一つは自由の活用法を知らない事」

先ほどこう書きました。

FXの世界は、基本的に「大きな自由」があります。この自由により小さな資金でも大きな利益を上げられるという可能性も広がっていて、それがFXの大きな魅力です。でも、その自由は一歩間違えれば自分を傷つける諸刃の剣でもあります。

FX取引が投資家を惹きつける大きな魅力の一つは「自由」でしょう。

  • 手数料はほとんど無料で快適な取引環境がある。
  • 24時間ほとんどいつでも自由に取引が出来る。
  • 携帯電話さえあれば、いつでも自由に注文が可能。
  • 一日で資産を倍にする事も夢ではない取引システム。

様々な自由がFX取引にはあります。この自由をうまく活用出来るようになれば、利益を積み上げていけるようになります。でも、この自由をどうすれば活用できるかがちょっとした難題でもあります。

「FXは、基本的に自由です」

普段の世界から「FXの世界」を見れば、本当に自由な世界が広がっています。全部、自分の考えるままに行動できる。これって最高だと思いますよね。でも、ここに落とし穴があります。

「FXは自由だから儲かる」

こう思ってしまう人はかなりいらっしゃいます。「自由=良い事=儲かる」という連想が働き「FX=儲かる」に辿り着いてしまいます。これが大きな誤解でもあります。

本当の自由というのは、リスクとリターンが同じ状態で存在しています。投資家は、その自由の扱い方次第で儲かりもするし損したりもするというのが正しい自由の理解だからです。FXで大きく儲ける鍵はこの自由をいかに謳歌できるかにかかっています。窮屈な運用を続けていては、なかなか大きな成功は得られません。

でも、自由な部分だけを重視していては大怪我は免れません。一見矛盾とも言える状況がFXで勝ち続ける投資家になるためには存在しています。

でも、この矛盾の突破口は意外なところにあります。

それは、私達の日常生活です。

自由活用のヒント

私達日本人は世界の中でも自由に生活できる恵まれた状況にあります。治安もよく経済状態もそれほど悪くはなく、福祉もかなり充実しています。日本人はなぜこれほどまでに自由を謳歌しながら生活できるのでしょうか。

私達は、小さい頃より様々なルールの中で生きてきています。産まれてものごころついた頃より様々な決まりごとがあります。

  • 6歳になった小学校へ行く。
  • 朝・昼・晩と食事をする。
  • 人に会ったら挨拶をする。
  • 助けてもらったり、何かを頂いたらお礼を言う。
  • 箸の持ち方・食事のマナー。
  • 様々な礼儀作法

沢山ありますね。

これらは、ほとんどが自分の意思とは関係なくほぼ強制的に覚えさせられる事項です。そして、ルールの多くがきっちり覚えておかないと世の中で損をするようになっています。覚えなければいけないルールが世の中には沢山あり、それを覚えておく事で人生で得が出来るようになっているとも言えます。

「ほとんど規制の無い無制限の自由」

これは、私達が生活している現実の世界ではほとんどありません。「私達が本当の自由を知らない」というのはそういう意味です。人々が自由だと感じるように生活できるには、それなりのルールを守る必要があります。

これは、FXにもそのまま当てはまります。FXは完全に自由にやっていてても利益を出し続ける投資家になることはできません。勝つためにはルールが必要です。

それは、日本人が自由な社会を維持するためにみんなが守っている生活習慣のようなものです。別に縛られている訳ではないのですが、多くの日本人が不文律の生活ルールを守っているからこそ今の平和な日本社会があります。

FXも同様です。勝ち続けている人たちは例外なくルールを持っています。そして、それを確実に守っています。そういう人たちが大負けするときというのは、決まって「ルール破り」をしたときです。

逆に言えば、FXルールをしっかりと守ってさえいれば想定以上に負けることはほとんどありません。

そして、そういう勝ち続けている人達のルールは、共通するものがいくつもあります。投資法や運用法が違っても、共通していることが多いのです。

私は、中長期の運用が中心です。超短期のスキャルピングなどはやりません。でも、それで利益を出している人のブログやセミナーを聞いていると「ああ、スキャルピングでもこのルールは同じなんだ」と感じることがよくあります。

私のやっていることだけが正しいとは思いません。そもそも私のやっていることは、私が考えたものではないので、そういう権利さえもないと思っています。でも、他の人も同様にやって成功したという事実を知っているからこそ安心感もあります。

仮に私のやっていることを採用しなくても、何の問題もありません。

でも、成功のためにはルールが重要です。そして、そのルールは他にも成功者が多数でているものでなければいけません。

そこが理解頂ければこの記事を書いたかいがあります。

長い文章にお付き合いいただきありがとうございました。