中国元両建ポジション 利益状況

前回書いた現在の両建ポジション状況をまとめるとこうなります。
 
*セントラル短資 CNHJPY 100万元買いポジション

  • 買値:12.279円 ⇒ 12.438円(9月7日)
  • 為替差益:   159,000円
  • 累計スワップ金利 32,700円(9月7日現在)

9月7日時点口座画面 記事
 
*くりっく365 CNYJPY 100万元売りポジション

  • 売値:12.329 ⇒ 12.341円(9月7日)
  • 為替差益:    -12,000円
  • 累計スワップ金利   8,590円

9月7日時点口座画面 記事
 
*利益合計

  • 両建ポジションの為替差益合計:147,000円
  • 両建ポジションのスワップ金利合計:41,290円
  • 総合計利益:188,290円

*ポジション作成日は両方共に8月3日です。

中国元両建ポジション ここまでの利益率

証拠金400万円で利益率を計算してみましょう。
188,290円 ÷ 証拠金400万円 =4,71%
 
スワップ金利部分だけの利益ではこうなっています。
41,290円 ÷ 証拠金400万円 =1.03%

2つの中国元の価格差の変動による利益は、不確実な部分もあります。でも、それを除いたスワップ金利部分だけでも月1%くらいの利益が発生していて、この部分だけで年利換算で12%くらいの期待収益率水準となっています。

これが、豪ドルや南アフリカランドなら「凄く儲かりそうだ」と思いたくなりますよね。そうなるでも、中国元の両建はそうはいかないのです。

  • セントラル短資の中国元はプラススワップ金利が基本とはいえ、日々の変動幅は大きくまだまだ安定していない。
  • くりっく365の中国元は、売りポジションで受け取りになりやすいとはいえ、それは過去の実績にすぎない。日によっては大幅な支払いとなり、やはり不安定となっている。

ここ数日のスワップ金利変動状況

9月10日に入ってそれぞれのスワップ金利発生は以下の傾向をみせています。

  • セントラル短資CNHJPY:買いポジションの時に受け取れるスワップ金利が減少傾向にあります。
  • くりっく365CNYJPY:9月に入ってからは、売りポジションで受け取れるマイナススワップ金利中心に発生中。

8月とは、それぞれ逆の傾向となっています。

中国元の両建は、為替リスクはほとんど感じないで出来るのですが、スワップ金利の傾向はコロコロと変わります。この辺を楽しむ感じでやれるといいかもしれません。

両建運用って刺激が無さ過ぎるのが欠点ですからね。

皮肉な話ではありますが、為替リスクがほとんど無いので、為替相場が大きく動いても損をする可能性が少ないというのが禍していたりします。

豪ドルや南アフリカランドは慣れてくるとポジションがあるのを忘れてしまいそうになったり、資金管理が雑になったりするという事は過去にも何度か書きました。

中国元両建は、その点適度な刺激があります。

この連載で何度か書いているのですが、中国元は「この水準でいけば期待収益率は10%くらい」という計算はまだできそうにありません。私自身も、長い目で見れば勝てそうだという感触はあるのですが、あまり深入りしない範囲で続けています。

運用を始めてみて、この両建の面白さをもう1つ見つけました。

「2つの中国元のサヤも利益の源泉となる」

2つの中国元(CNHJPYとCNYJPY)は、全体として似たような連動した値動きをしてはいるのですが、その価格差は変動しています。

しかも、結構な動きがありそうです。

次回は、その辺をまとめていきます。

スワップ金利サヤ取りについて

2つのFX業者を使い両建を使って為替変動リスクをほぼゼロにしながら利益を出していくのがスワップ金利サヤ取りです。ここでは、現在の期待利回り状況や運用上の注意事項などを通貨ペア別にまとめていきます。

この運用法の考え方はここが基本になります。

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